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乖離率はセクター別・単位株別・流動性別に見る。BNF氏の書き込みから学ぶ

今回もBNF氏の過去の書き込みを読んでいきます。

427 名前:B・N・F ◆mKx8G6UMYQ [sage] 投稿日:04/11/17(水) 21:46:07 ID:yi3qaGEZ

>>380

教えたと言っても単に乖離率について大まかに話しただけですからねぇ

leyさんがかえって混乱されたのならほんと心苦しいばかりです。

乖離率は単に数字だけを見て、どの銘柄も横一列に並べてはだめなんです。

まず、セクターによっての乖離率の特徴

このセクターの銘柄群は移動平均線に比べて乖離しやすいから買うべき乖離率の目安も厳しめに設定しなければいけないとか、このセクターの銘柄群はいつもあまり乖離しないからそれほど乖離率が厳しくなくても買いを狙えるとかですね。

しかし、これはかなり大雑把な区分けでここから更に同じセクターでも乖離しやすい銘柄群、乖離しにくい銘柄群の判断をしていくことが重要ですね。

セクター別、そしてセクター内での感応度別に分けていることがわかります。

この判断はひたすらセクター別に銘柄の値動きを眺めていけば自然とわかってきます。

01年を例にとって説明すると乖離しやすかったセクターは

電気、精密、小売、卸売、銀行、証券、通信、サービス

あとはセクターではないのですが低位株全般。

店頭の銘柄。今と違って銘柄数は多くなかったですがマザーズの銘柄。

このあたりでしょうか。

例えば小売セクターではバブル崩壊以降に上場して99年に急騰した

100株単位の銘柄群の乖離率がきつかったです。

乖離率を単位株式数で分けて捉えていたことがわかります。

この視点はあまり持っていない人が多いかもしれません。

単位株式数は流動性に関わってくるため、1000株単位よりも100株単位の株の方が個人が売買しやすくなります。

で、当時はそういった株がより乖離していたということですね。

なんででしょうね?

研究してみるとおもしろいかもしれません。

私は22%~28%以上乖離した段階から買い候補に入れていきました。小売セクターが売られている時はこれ等の銘柄群の乖離がきつかったです。

サービスセクターでも同じような銘柄群の乖離がきつかったです。

こっちは22%~30%以上の乖離率から買い候補に入れていきました。

銀行セクターは20%~30%以上。

店頭銘柄のIT関連以外でバブル崩壊以降に上場した銘柄群は22%~32%以上の乖離。

店頭のIT関連は25%~45%以上の乖離。

マザーズの銘柄群は28%~60%以上の乖離。

これはこれだけ乖離してやっと買い候補に入れるというだけで

アメリカなどの下げで更にここから売られてやっと買うというスタンスでした。

「一定範囲の乖離率で買い候補→更に下げで買い」という手法だったことがわかります。

こうすることで相対的によりリスクを小さくできますね。

今だったらなんでしょうね?

同じような銘柄群でも率に開きがあるのは流動性など個別に判断していかなければいけないからです。

流動性などによって個別に買いを入れるべきタイミングの判断が異なっているということがわかります。

流動性というのは出来高の多さだと考えて基本的にはOKです。

初心者は流動性のない銘柄に手を出すのはやめておいた方が良いでしょう。

これは99年、00年に急騰した株が多くあり、更に01年の厳しい下げ相場が前提の設定で、強い相場ではなんの意味もないですし、またいつかきつい下げ相場が来るとしても次に乖離のきつい下げをするのは上に上げたセクターや銘柄群とも限りませんしその時の乖離率の設定もまた変わると思います。

地合などによって買い候補・買いに動く乖離率は異なるということですね。

画一的に乖離率○%だから買いなどという単純化した手法ではないということです。

01年だけ見ても地合のいい時もあったので素直に順張りもしましたし乖離を甘めに判断して買うべき地合もありました。乖離率の判断は常に流動的でした。

私が01年の下げ相場で一番きつい下げだと感じたのは01年12月の低位株の下げですね。

それなりに流動性もあり歴史もある銘柄群なので普通なら25%も乖離すれば喜んで買う感じでしたが、低位株の1円に対する率の重さ並びに次から次へと30%以上乖離する株が出てくる現状を目の当たりにして、これはすごいことになると思い普通なら買う水準をスルーしまくりきつい乖離をしている株が大量に出た所で35%~65%以上乖離した株を買い捲りました。

この時は指数的には地味な動きだったんであまり話題になりませんが、25%以上乖離した株があれだけあったことは乖離率を見るようになってからは記憶にないです。リバウンドも一泊二日か二泊三日で1,5倍すごいのは2倍近く上がるのもありました。

指数だけでなく個別の下げでも判断していたことがわかります。

また、繰り返しになりますが、地合に応じて判断基準を変えていたこともわかります。

様々な銘柄をじっくり見ていけば身につくのではないかと思います。

この時に25%の乖離で喜んで買っていたら大損していたかもしれません。

結局はその時の地合の見極めが大事なので単に乖離率だけを見て逆張りでの買いを狙うのはお勧めできません。
ある程度の強い相場なら素直に強い株を探している方がよっぽど楽だと思います。

厳しい下げ相場がきたら、こういうやり方もあるんだな

まあ、俺は下げ相場になったらなにもしないけどね程度に思っていればいいと思いまよ。ほんとに。

中途半端に乖離率の事を書いてかえって混乱されたのならすいませんでした。

この地合の見極めは、しっかりと基礎知識を頭に入れた上で情報収集しながら相場経験を積むのが一番早いでしょう。

今回はこのくらいで。

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