最近では、オークションサイトも増えてきており、個人でも物を売るのが簡単になりました。
中には出品手数料や取引手数料の掛からないオークションサイトも存在します。
ここでは転売の基礎知識から転売で稼ぐコツ・注意点などを説明します。
もくじ(見出しのまとめ)
転売の基礎知識
転売は基本的に次のような流れで行います。
- 売るものを仕入れる(買う)
- 売るものを出品する(省略可)
- 取引をする(売る)
- 商品を発送する(省略可)
それぞれについて見ていきましょう
売るものを仕入れる
転売においてもっとも重要なのは仕入れです。
仕入れがうまくできなければ転売で利益を上げることは非常に難しくなります。
仕入れにおいて大切なのは、需要を把握することです。
仕入れる価格と数量を決めるためには需要を把握することがなによりも大切です。
当然ですが、売るときには仕入れた価格よりも高く売らなければなりません。
また、そもそも誰も欲しがらないものを仕入れても、在庫を抱えるだけになってしまい転売は失敗します。
何かを仕入れる段階で、「いくらで売れるか」「どのくらい売れるか」を考えなければなりません。
特定の分野に専門知識がある人はだいたいわかると思いますが、そういう人でもしっかりと確認してください。
「いくらで売れるか」を調べるには、過去の取引価格を調べるとよいでしょう。
実際に売買された価格をみれば、ある程度「いくらで売れるか」がわかります。
相場を調べるのに便利なオークファン(ページ中ほどに記載)というサイトがあります。
オークファンでは、ヤフオクや楽天オークション、モバオクなどのオークションサイトで実際に売買された価格が掲載されています。
また、売ろうと思っているモノの名前を各オークションサイトで検索してみるのもいいでしょう。
売るものを出品する
仕入れたものを実際に売るためには、オークションサイトなどに出品をする必要があります。
最近では、オークションサイトもたくさん増えてきていますので、各オークションにどのようなユーザーがいるのかを把握しておく必要があります。
たとえば、ヤフオクなどの老舗オークションサイトではユーザーの数も大変多く、基本的にどのような商品でも売ることができるでしょう。
一方で、モバオクやメルカリなどのスマホで簡単に使えるオークションサイトのユーザーには基本的に若い人が多いのが特徴です。
アニメやキャラクターグッズなど、若い人に需要があるモノを出品する場合には、若いユーザーが多いサイトを選んだほうが高額で売れる場合もあります。
※オークションだけでなくモノによっては買い取りサービスを使ったほうが利益が出る場合もあります。
いろいろなサイトに登録して一番有利な条件のところをその都度選びましょう。
あるオークションサイトから仕入れて他のオークションサイトで売るだけで儲かることも!
オークション系
- オークファン会員登録
- ヤフオク!
- メルカリ
- eBay公認日本語サイト セカイモン
- モバオク!
- オークション代行で有名なQUICKDOが手掛ける新感覚オークションサイト「セルクル」
転売に限らずオークションを使っている人なら一度は見たことがあるサイト。
商品の実際の落札相場がわかるため非常に役立つ。
無料会員もあるが、もし本格的に参入するのであればプレミアム会員になる価値は非常に大きい。
プレミアム会員も初月無料などのキャンペーンを頻繁にやっている。
プレミアムになると過去10年分の落札相場を見ることができるため、価格の推移を把握し、無駄な在庫を抱えないために非常に役立つ。
言わずも知れた日本最大級のオークションサイト。
ユーザーが多い分落札はされやすいが、競争相手が多いので高値では売り抜きにくい。
出品手数料も掛かるため、他のオークションサイトで売りさばけなかったら最後に出品すべきサイト。
また出品にはプレミアム会員登録が必要なので、これは予めやっておいた方がよいでしょう。
ヤフオク!の出品はプレミアム会員だけ!Yahoo!プレミアム会員登録はこちら
これもテレビCMでお馴染みのオークションサービス。スマホでできる手軽さが売り。
主に若年層に利用者が多く、売買トラブルも散見される。
たまに高額で売れることもあるが、意味不明な値切り要請もあるので注意が必要。
ここも他のオークションサイトで高値で売り抜けなかった時に使うとよい。
メルカリの転売で稼ぐなら「海外ブランド」と「イベント」を出品するのがベター
ネット転売をしている人なら知らない人はまずいないeBay。
そのeBayに出品されている商品が日本語で見ることができる。
レアアイテムなども扱っており、転売をするなら抑えておきたいサイトのひとつ。
モバイルだけでなくPCからも利用可能になっている。
有料会員になれば落札・出品手数料は0円になる。
転売で稼ぎたいのであれば抑えておきたいオークションサイト。
落札手数料が0円なので入札者に優しいオークションサイト。
出品手数料も0円になるキャンペーンをやっている時もある。
さらに出品は全て代行してくれる。
アプリが全自動で出品。転売する商品数が多いのであれば是非使いたいサービス。
チケット系
- Giftissue ギフティッシュ
- 【チケットストリート】
Amazonギフト券やiTunesギフト券といった電子ギフト券を売買できるサイト。
電子ギフト券の市場は今後も拡大していくことが予想されるため、無料アカウントを是非登録しておきたい。
主にアイドルのコンサートチケットなどを扱っているオークションサイト。
常時11万枚を超えるチケットが出品されており、競争は激しい。
ここに出品すると、ヤフオクや楽天オークション、モバオクにも同時に出品されるためすぐに売りたい時には便利。
直接売買系
- ジモティー
主に近所の人と売買する際に使えるサイト。
直接会っての取引になるため、取引場所を交番前にするなど防犯の意識も重要。
特に女性は自宅前では取引しない方がよい。
手数料は掛からないが、直接売買なので手間はかかる。
ジモティーなら0円で仕入れを行える。
取引をする
オークションサイトなどに出品をしたら、入札者と取引に関するやり取りをしなければなりません。
このとき、相手に失礼がない対応をすることは非常に大切です。
たいていのオークションサイトには出品者の評価システムがあり、その評価が悪くなると誰も入札してくれなくなってしまいます。
自分が普段お店で買い物をするときに気持ちのいい店員さんをイメージしながら対応するようにするとよいでしょう。
出品代行サービス
ある程度転売に慣れてきたら、作業を効率化するために代行サービスを使うとよいでしょう。
驚くほど取引が楽になるので一度試してみるとよいです。
ヤフオクへ全自動出品サービス【QUICKDO(クイックドウ)】
初回無料なところが多いので実際に使ってみてから使い続けるかは判断しましょう。
商品を発送する
オークションが成立したら商品を発送します。
発送時の梱包も相手に不快感を与えないように「ボロボロの箱を使わない」「感謝カードを入れる」など最大限留意しましょう。
また、ジモティなどの直接会って取引をするサイトで出品した場合には、取引場所を自宅近辺に指定しておけば、発送作業はしなくてすみます。
転売で稼ぐコツ
転売で利益を上げていくにはコツがあります。
その前に商品の価格がどのようにして決まっているのか確認しましょう。
価格は基本的に、需要と供給によって決まります。
であれば、価格は高くなり
需要 < 供給
であれば、価格は低くなります。
例えば、世界に10個しかないダイヤがあったとします。
このダイヤを欲しがってる人が100人いたとしましょう。
欲しがっている人全員にダイヤを行き渡らせるには100個のダイヤが必要ですが、実際にあるのは10個のみです。
すると、
需要(100個)>供給(10個)
なので、ダイヤの価格は吊り上がります。
実際には高い値段を付けた順に上から10人しか手に入れることができません。
次に、このダイヤを欲しがる人が5人しかいなかったとします。
すると、
需要(5個)<供給(10個)
なので、ダイヤの価格は下がります。
転売を成功させるためには、この需要と供給を正確に把握する必要があるということです。
誰でも簡単にすぐに手に入るようなものを仕入れても、利益を上げることはできません。
また、手に入れることは困難だったとしても、誰も欲しがらないものであれば、利益をあげることはできません。
転売を成功させる鍵は、供給に限りがあり、需要が大きい物を選ぶことです。
限定品、生産終了品、1点ものなどは供給に限りがあるもの
アイドルグッズ、アニメグッズ、オタクグッズなどは需要が大きいものです。
少し前の例でいえば、東京駅記念Suicaなどがありました。
当初限定生産品(供給が少ない)であり、鉄道オタクに絶大に人気(需要が大きい)がありましたので、もともと1枚2,000円のものが1枚10万円を超えることがありました。
転売した人は1枚あたり、98,000円の利益です。
また、その後増刷されることが決定した(供給が大きくなった)ため、転売の相場は暴落していました。
このように需要と供給は常に変化するものであると考えましょう。
さて、より具体的にコツを考えていきます。
扱う商品について詳しくなる
実際に売買するのであれば、自分が常に相場を把握できるものを取り扱った方がよいです。
0から勉強してもよいですが、基本的には自分の好きな分野に参入することをオススメします。
好きな分野であれば、追加的な勉強も少なくて済みますし、相場を調べるのも楽しみながらできるからです。
また、扱う商品を広げすぎずに絞ることも大切です。
特定の分野に限定し、そこでの利益が安定してきたら次の分野に進むのがいいでしょう。
最初から決して欲を出し過ぎないようにしましょう。
限定品や人気ジャンルを狙う
これは上でたくさん説明してきました。
需要と供給を考えて仕入れましょう。
何かしらの付加価値をつける
同じ商品を売っている人がいたとして、何をしたら自分の商品を選んで貰えるのか考えましょう。
例えば、マンガを売るのであれば、「全巻揃えてセットで売る」など。
おまけをつけたり、お礼のメッセージを入れたり、買う側があなたを選ぶ理由を考えるようにしましょう。
また、外国語ができる人は海外のネットショップで仕入れたり、実際に現地に行って商品を仕入れ、日本人に売るのもよいでしょう。
外国語ができない人からすれば、これらの行為は立派な付加価値です。
実際にやる場合には、円高時に行うことをオススメします。(為替相場によって利益が左右されるため)
タイミングを見計らう
これも上で少し触れましたが、需要と供給は常に変動しています。
利益が最大になるタイミングを見極め、そのタイミングで一気に売るとよいでしょう。
例えば、古いアニメのキャラクターフィギアなどを仕入れておきすぐには売らず、アニメの再放送やリメイク、映画化などが決まったら放送・公開を待って売るなどです。
情報の非対称性を利用する
少し小難しい言葉だと思いますが、簡単なことなので説明します。
世の中には知ってる人だけ得をする情報、知らない人は損をしている情報というものがあります。
当サイト自体も、知っていれば得する情報満載ですよね?
AさんとBさんにおいて情報力(知ってる情報)に差がある事を情報の非対称性といいます。
Aさんはあるお得な情報を知っていて、Bさんは知らないという理解で結構です。
(世の中にはお金持ちや賢い人だけ知っている情報がわんさかありますよ!)
転売においても同じことがいえます。
あるオークションサイトでは相場が5,000円くらいでも、別のサイトでは10,000円で売れるなんてこともザラです。
また、本来は相場5,000円程度のものでも、相手がより価値があると感じやすいような説明文にするなんてこともできます。
上で需要と供給は変化するものと書きましたが、今後価格が暴落することを知っているのであれば早めに売ってしまいましょう。
一部の人しか知らない情報だから仕方がないのです。
これを避けるためには「相手はなぜ『今』、『その価格』で『売り』たいのか」を考えるとよいでしょう。
相手が自分より専門知識があり、賢い人だと思うのなら買わない方が懸命です。
転売の注意点
実際に転売を行うときに、予め知っておいて注意した方がよいことを考えていきましょう。
自己紹介欄に記入しておく
たいていのオークションサイトには自己紹介欄があります。
この自己紹介欄は有効に使いましょう。
相手に信頼してもらえるようプロフィールを書きます。
また、商品を受け取ってお金を払わない人対策に
「法律の専門家です」
「法律の研究をしています」
などと一言入れておくと効果テキメンですよ!
これを入れておくだけで、そもそもおかしな人は入札しません。
万が一支払いがないなどのトラブルになった場合にも、法律を調べて条文を挙げながら支払いを催促すればたいていの人はきっちり払ってくれます。
法律が関係しない仕事なんて存在しませんから嘘ではありませんし、専門家を自称することは何も問題ありません。
ただし、「弁護士です」などと書くのはダメです。
最悪、罪に問われるので注意しましょう。
未成年者を相手にした取引
オークションといえど、法律的には商取引にほかなりません。
売買した相手方が未成年者の場合には、最悪売買契約を取り消されてしまいます。
これは、民法に定められているので気になる人は詳しく調べてみてください。
(民法5,6,21,753条)
ただし、いわゆるお小遣いの範囲内の金額であれば取り消されることはまずないです。
法律上も、いわゆるお小遣いや仕送りの範囲内の金額については取り消せないので、未成年相手に商売をするのであれば、少額商品にしましょう。
高額商品を出品する際には、未成年者の入札をお断りしましょう。
買い占めをしない
いま現在でもすでに、転売ヤーの買い占め行為は問題視されています。
おそらく今後法規制等もされると思いますが、法整備がされてもせいぜい軽犯罪法に触れるかどうかの扱いになるでしょう。
罪が軽ければやる人は減らないかもしれまん。
確かに限定商品など供給量の少ない商品は転売すれば稼ぐことができます。
個人的には、やはり倫理的にいかがなものかと思います。
どうせ稼ぐのであれば、気持ちの良い稼ぎ方をしましょう!
空売りをしない
空売りという言葉自体は主に株用語かもしれませんが、転売でもこれをやる人がいます。
ブックオフなどの古本屋に行き、置いてある本を把握し、写真などをとり、実際には購入せずにその商品をオークションサイトなどに出品します。
オークションで落札されてから古本屋で仕入れて発送します。
仕入れ(買い)→売上げ(売り)
なのに対し、空売りでは
売上げ(売り)→仕入れ(買い)
と、順序が逆になっています。
実際に手元に商品はないのに出品し、売れたことを確認してから仕入れることで在庫リスクをなくし、利益を確実にする方法ですが、これはオークションサイトでは規約違反です。
利用規約を熟読する
各オークションサイトには利用規約があり、その利用規約で禁止されている行為は絶対に行ってはいけません。
また、そもそも個人で販売することが法律で禁止されているものもあるため、この点にも注意しましょう。
大抵の場合はオークションサイトの利用規約に書かれています。
まとめ
一般的に転売というと、単に商品を横流ししている印象を受けます。
実際そういう人も多いです。
しかし、転売で成功している人は何らかの付加価値をつけていることが多いです。
(これはもう立派な商売ですね)
もしくは、買い占めなどの倫理的に問題のある方法を採っている人です。
ここまで説明してきたように、転売で成功するのは結構大変です。
はっきり言うと、効率の悪い稼ぎ方です。
もっと効率の良い稼ぎ方があるので、0からはじめるという方にはオススメしません。
買い占めでなく正攻法の転売である程度成功する人は他のビジネスでも成功すると思います。
少し上級者向けのお話をしますが、ある程度転売を突き詰めていくと、どれだけ仕入れ値を安く抑えるかに行き着くと思います。
この時、「自分で買い取ればいいんじゃね?」という結論に至るでしょう。
その通りです。
多くの中古ショップのように自分で買取をするのが一番仕入れ値を抑えられます。
自分で買取をするのは実店舗がなくても可能です。
買い取り専用のサイトを立ち上げればよいだけです。
ネットビジネスやアフィリエイトの知識があった方が良いですが、利益を最大化したのであればこの方法を採ったほうが良いでしょう。
最近では初心者でも1日もあればWEBサイトを作ることができます。
逆に言えば、この方法を採らないのであれば、転売で安定的な利益を得るのは難しいでしょう。