確証バイアスとは、何かを調べる時にそれを肯定する情報ばかりを集め、否定する情報を無視してしまうことです。
Wikipediaの説明
確証バイアスとは、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。また、その結果として稀な事象の起こる確率を過大評価しがちであることも知られている
バイアスは、「傾向」「先入観」などの意味です。
確証バイアスは誰にでもあるものなので、意識をしないと逃れることは難しいでしょう。
なぜ確証バイアスはよくないのか?
簡単に言うと、誤った結論に至る可能性があるからです。
自分が求めている答えを探しているに過ぎず、客観的な検証・多角的な検証ができていません。
物事は様々な側面から捉えなければ正確な姿を見ることはできません。
多角的に見る
ちょっと例を見てみましょう。
ほとんどの人は「円」と答えるはずです。
では、質問を変えます。
上の画像はどのような図形の可能性がありますか?
少し考えてから下に進んでみてください。
ピンと来ない人も多いでしょう。
一方でいくつか答えが浮かんだ人もいると思います。
正解は無限にありますよ?
上の画像からだけではその正確な姿は判断できません。
まずは、自分の頭で考えるクセをつけましょう。
物理的なモノであれば、最低でも3つの視点から見ないと正確な姿は見えません。
概念的な思想であっても、最低でも3つくらいの視点は持ちたいところです。
以上、「物事は様々な側面から捉えなければ正確な姿を見ることはできない」という例でした。
確証バイアスへの対策
確証バイアスは無意識の内に誰でもやってしまうので、そのことをまず自覚しておけば対策することができます。
何をすればよいかは簡単です。
- 何かについて調べる時は、
- 自分の先入観に一致する答え
肯定意見・メリット・根拠などを調べる - 先入観の対になる答え
反対意見・代替案などを調べる - ミクロとマクロを切り替えた答え
物事の抽象度を変えながら調べる
の3つを意識すると良いでしょう。
具体例を考えてみましょう。
- ダイエット法を調べる時
- 自分の先入観に一致する答え
運動をしてダイエットしようとしているので運動でダイエットをすることのメリットや方法を調べる - 先入観の対になる答え
運動でダイエットをすることによるデメリットや代替案はないのかを調べる - ミクロとマクロを切り替えた答え
そもそもダイエットが必要なのか。「痩せている」「太っている」ことのそれぞれメリット・デメリットを調べる
などです。
- 政策を調べる時
- 自分の先入観に一致する答え
自分の価値観・思想に従う肯定的な意見を調べる - 先入観の対になる答え
反対意見やデメリットの指摘・代替案などを調べる - ミクロとマクロを切り替えた答え
各個人・各企業にどのような影響があるのか。国家全体ではどのような影響があるのか、誰が得をし損をするのか調べる
などです。
全ては結論を誤ることのないためです。
ネット初心者は特に確証バイアスに注意しよう
ネットは自分がアクセスした情報しか見ることができません。
いわば能動的なメディアです。
普通に使っていると自分に都合の良い情報にしか触れません。
さらに、ネット上の情報は偏っているものも多いです。
こういったネットの特性と確証バイアスが相まって、より誤った結論に至る可能性が高まっています。
こういう経験はないですか?
- 自分と考え方の異なるサイトや意見は無視する
- 自分と同じような価値観の人が集まるサイトを利用する
- 都合の悪い情報はブロックする
などなど
もちろんネットは好きに使えば良いのですが、長い目でみて自分のためになりません。
誤った結論に一時的に到達してしまうだけであればまだ良い方です。
しかしそのまま放置していると、閉鎖的な空間でしか生きられず、やがては思考停止に陥り身を滅ぼすことに繋がるでしょう。
少し大げさですが、日々の習慣や積み重ねは大切です。
日本人は自分と異なる意見を扱うのがヘタクソです。
議論をする習慣がないからでしょう。
意見が異なることを恐れる必要はないんです。
別に人格を否定されている訳ではないのですから。
異なる意見を排除してしまうことこそ差別的・独善的・独裁的です。
意見は意見として別で捉えれば良いです。
または俯瞰してしまえばちっぽけな事に感じるはずです。
以下のプロセスを経ると良いでしょう。
- 自分の意見・考えを何も見ずに固める
この段階で誰かの意見を参考にする必要はありません。多くの人はこのプロセスを飛ばしてしまい長い目で見て思考停止に陥ります。 - その意見に肯定的な意見を見る
賛成意見、メリット、その根拠などをしっかりと確認します。 - その意見に否定的な意見を見る
否定的な意見やデメリット、その根拠などもしっかり見ます。
このプロセスもやらない人が多いです。 - どちらの意見の方が根拠が強いか、論理的か考える
どの意見が最も説得力があるのか、矛盾はないのか、利害関係者の意見ではないかなどを確認します。 - 自分の意見・考えを再構築する
最初の意見と異なっていても何も問題ありません。判断の元になる情報が変われば意見が変わるのは当然のことです。 - 2.に戻る
後はどれだけ突き詰めたいのかによって繰り返します。
少なくともこのくらいはしたいところです。
やっているとこれらは習慣になります。
習慣になっている人となっていない人とではジワジワと差が生まれ、長期的には大きな差になるでしょう。
その差はあらゆる局面で露呈します。
こちらのサイト(外部サイト)には有名人の発言が載っているので参考にどうぞ。
当サイトはお金を稼ぐ方法について記載しています。
是非多角的な視点を持ちながら各記事を読んでみてください。