近年子供の将来の夢ランキング上位にユーチューバーがランクインしています。
そんな子供の夢を心配に思う親御さんも多いのは事実です。
だからといって頭ごなしに否定するのはよくないですよね。
そこで、子供のやる気をうまく利用する方法をまとめました。
「子供がユーチューバーになりたい」と言い出したら賢い親になって有能なお子さんに育てちゃいましょう!
ユーチューバーはダメなのか?
将来の夢としてユーチューバーは本当にダメなのでしょうか?
スポーツ選手やアイドルは良くてユーチューバーはダメですか?
汗水たらして働け?
正社員じゃないとダメ?
ダメな理由を合理的に説明できる人はそう多くはないのでは?
ユーチューバーは人気の動画を作って再生数を稼ぎ、動画から広告収入を得るお仕事です。人気のユーチューバーになればサラリーマンの生涯賃金を数年で稼げてしまいます。
「そんなの今だけ」
と思っている人も多いでしょう。
確かにそうかもしれません。
私もそう思います。
ただしそれはサラリーマンも同じことです。
時代は常に動いています。
昔の感覚なら
などが約束されていました。
しかし現在では、
という状態です。
今後は確実にもっとひどくなっていきます。
産業革命の時のように今度はAI革命が起こるでしょう。
ほとんどの人間の労働は機械が代替できるようになっていく時代です。
そうなった時に自分の力で生き抜く能力・自分の頭で考える力がなければ競争には勝てないでしょう。
ユーチューバーといっても何でもかんでも動画を投稿すればいい訳ではありません。
人気のユーチューバーは「しっかりとした分析」をし結果を出しています。
「人気になる」という「結果」には必ず何かしらの「原因」があります。
その「原因」を作り出すには「しっかりとした分析」が必要です。
もし子供がユーチューバーになりたいと言い出したら、この「しっかりとした分析」の方法を学ばせる良いチャンスです。
ユーチューバーを目指すことで子供が学べること
少なくとも例えば以下のようなノウハウは身につきます。
- どういう動画が人気がでるのか
→需要の分析 - どういう動画が多く再生されているか
→供給の分析 - 自分にはどんな動画が作れるか
→自己分析 - 有名ユーチューバーは何をしているか
→ライバル分析
これら、需要分析、供給分析、自己分析、ライバル分析のノウハウはたとえユーチューバーとして成功しなかったとしても、今後の人生で確実に役に立ちます。
どのような人生の岐路であっても、またビジネスシーンであっても結果を出すために必要になることだからです。
子供がユーチューバーになりたいと言い出したら、それをチャンスにこれらのノウハウを実践させながら学習させてしまいましょう。
ユーチューブで稼ぐための具体的な方法は以下のページでも説明しています。
http://kasegunet.jp/common-features-of-poor-youtuber/
見ていただければわかる通り、
需要のあるキーワードを分析したり、自分の動画の編集を研究したり、サムネイルを工夫したり、ライバルを分析したりとやるべきことはそれなりに多いです。
子供がユーチューバーになりたいと言ったらこれらの技術を習得させるチャンスです。
ユーチューバーとして実際に稼げなかったとしても、PCの使い方、動画の撮影・編集技術、需給分析などの基本的な知識は身につくはずです。
最初はある程度、やり方を教えてあげた方が良いでしょう。
しかし、実践は必ず本人にやらせましょう。
子供の学ぶ機会を奪ってしまってはいけません。
子供はやる気があれば、スポンジのように様々な事を吸収していきます。
親はあくまでもサポートや道を逸れそうになった時の軌道修正をしてあげる程度にしましょう。
時々なんでもかんでもやってあげてしまう親がいますが、個人的にはこれはよろしくありません。
過激な人だと一種の虐待だと言う人もいます。
自分では何もできない大人になってしまったら、不幸な未来になってしまうでしょう。
また、頭ごなしに否定するのも賢い選択とは言えません。
そういったことをしていては子供は無気力になってしまうでしょう。
賢い親は、何かを学ばせる機会として子供のやる気を利用します。
ユーチューバーに対する職業差別
何かを考えるキッカケになればと思うのでこれについて少し書きます。
子供がユーチューバーになりたいと言い出した時に、何かしらのマイナスの感情を抱いた方は、自覚はなくてもその根底に職業差別的な発想があるかもしれません。
冒頭で書いた通り、ユーチューバーは動画を媒体として広告収入を得るお仕事です。
やっている事や収益構造はタレントとさほど変わりません。
ユーチューバーの事務所もあるくらいですから。
ユーチューバーを卑下している人はタレントも卑下しているのでしょうか?
その差別の論理を適用するなら、タレントだけでは収まりません。
広告代理業やその他広告収入を得ている職業すべてに拡大してしまうかもしれません。
よく「まともな職業に就け」などと職業差別丸出しの事を言う人がいます。
「まともな職業」とはなんでしょう?
では「まともでない職業」とは?
もちろん社会のルールや法律違反を犯しているのは論外です。
人間は「未知の対象」や「無知の対象」に対して恐怖や不安、嫌悪感を抱きやすい生き物です。
知らない事なら知れば良いだけです。
子供に対して職業差別を植え付けるのはよくありません。
とはいえ、安定しない職業だから「子供にユーチューバーになってほしくない」という親御さんも多いと思います。
ユーチューバーの将来性
ユーチューバーが今後数十年に渡って安定して稼げる職業になるかというと、私は懐疑的な立場です。
ユーチューブ自体はGoogleの子会社なので、Googleがサービス終了しない限りは大丈夫だと思います。
また、動画自体の需要についてもまだまだ拡大していく可能性はあると思います。
ただし、動画による広告収入で生計を立てる事に関しては何ともいえません。
一部のトップのユーチューバーになれれば数年でサラリーマンの生涯賃金くらいは稼げてしまいます。
動画による広告収入の現在の基本的な方法は、Googleの広告を表示することです。
しかし、この選択肢がもっと広がらないと収益源の選択肢が少なすぎます。
現在でも強引に動画から他の広告媒体や収益源へ誘導することは可能ですが、通常のネット上で行うアフィリエイトのようにASPの種類や広告形態の種類などがもっと多様化してくれば可能性は広がるかもしれません。
とはいえ、冒頭で書いたように、子供がユーチューバーを目指す過程で獲得できる知識やノウハウは決して無駄にはならないと思います。
ネット媒体をうまく使ったお金を稼ぐ方法は、自分のあらゆる事を収益化することができます。
これは他の一般的なサラリーマン的仕事とは大きく異なります。
うま~くお子さんを誘導してあげましょう!