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株価の変動要因はたった1つ!「株価変動の本質」とは?

株価の変動要因を一つあげるとしたら何と答えますか?

実際に株式投資で株取引をする際に、株価がなぜ変動するのか調べる人も多いでしょう。

初心者が一つ一つの変動要因なんて追っていたらいつになっても利益を上げることができないのではないでしょうか。

ここでは、株価を決めるたった1つの要因について詳しく解説します。

これを深く理解することができれば優位性のある手法にたどり着くまであと一歩です。

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株価はなぜ動くのか

株価とは、株の価格のことです。

なので価格がどのように決まるのかまず考えていきましょう。

経済学の祖と言われるアダム・スミスは言いました。

「AMEの見えざる手」が価格を自動調整すると。

失礼しました。

「神の見えざる手」です。

経済的合理性のある個人が自身の利益を最大化するために経済活動を行えば、自然と適切な価格が実現するという話です。

要するに、政府は口出しせずに市場の自由競争に任せろっていう話です。

もっと簡単にいきましょう。

需要と供給によって価格が決定するということです。

ここまでは社会人なら常識的な内容でしょう。

ここからが重要です。

株式市場において

需要とは、株を買いたい人

供給とは、株を売りたい人

であるというのはわかりやすいと思います。

なので、

株を買いたい人の人数>売りたい人の人数

なら株価があがる…と思いがちです。

そしてココが最大の落とし穴でもあります。

「そっかぁ、買いたい人が多ければ株価があがるからそういう株を買えばいいんだね!」

と思ってしまった初心者はカモにされます

株価は資本多数決で決まるんです!

もうこれは100回くらい復唱していただきたい内容です。

どれだけ株を買いたいと思っている「人」が多くてもたいして株価は上がりません。

それどころか多くの場合期待に反して下がっていくのではないですか?

経験のある人も多いはずです。

重要なのは株を買いたいと思っている「金持ち」がどれだけいるかです。

わかりますか?

「株の本質」のページで資本多数決については説明しました。

具体例を挙げましょう。

ここに資金100万円で株式投資をしている投資家が100人います。

また、資金10億円で株式投資をしている投資家が1人います。

100人の投資家達は「買い」と判断して株を買いに走りました。

一方で10億円投資家は「売り」と判断して株を売りに行きます。

結果どうなるか?

頭数多数決によって株価が決まるのであれば、株価は上がっていきます。

ですが実際は、株価は大暴落していくでしょう。

ここで確認したいのは

100万円✕100人=1億円の「買い」圧力

10億円✕1人=10億円の「売り」圧力

であるということです。

上で説明したように、資金が大きい投資家の選択に株価は大きく左右されます。

株価は頭数多数決ではなく、資本多数決で決まるのだと強く意識してください。

これは非常に重要な事です。

株を買いたい人の資金力>売りたい人の資金力

なら株価が上がるということです。

言われてみれば「当たり前だ」と思う人もいるかもしれません。

しかし、普段から意識できていますか?

株価掲示板などで「買い」だと言う人がどれだけいようが関係ないということです。
(株の掲示板は阿鼻叫喚を見て楽しむため自分の気を引き締めるために使うものです)

重要なのは資金力のある投資家の投資判断です。

このことの本当の意味がわかった時、あなたはきっと勝てる投資家になるでしょう。

また、これを理解せずに有効な手法を探そうとしても迷宮に迷い込み一生カモにされ続けるでしょう。

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資金力のある投資家とは誰か

株式市場では素人もプロも同じ土俵で戦わなければなりません。

メッシやマー君と一緒に戦うんです。

怖いですか?

だからこそ面白いのですが、人によって「勝ち目がない」と諦めてしまいます。

しかし、なぜ「勝つ」必要があるのでしょうか?

メッシやマー君を敵にして戦うなんて一言も言っていません。

メッシやマー君についていけばいいんです。

勝ち馬に乗るだけです。

同じチームになり、場合によってはアシストしてもらいましょう。

簡単でしょう?

株式市場においては、資金力が大きい投資家がメッシやマー君に該当します。

具体的に挙げるのであれば、機関投資家です。

機関投資家とは、保険会社、銀行、年金基金、政府系金融機関など、莫大な資金を使って金融商品の運用を行う大口投資家のことです。
ちなみに世界最大の機関投資家はわれらが日本のGPIFです。

どれだけ卓越した投資手法やAIを持っていたとしても資金力がなければ気にする必要はありません。

投資初心者が勉強すべきなのは、テクニカルでもファンダメンタルズでもなく、「機関投資家の動向」です。

そこらの個人投資家が束になって「買い」にいっても、資金力の大きい機関投資家が「売り」なら株価は下がります。

ここまで書けばもう具体的な投資手法が思い浮かんだ人も多いでしょう。
(もし具体的な手法を思いついたのならメールをくれれば、私の手法と一致しているかだけお教えします。)

要するに機関投資家がどのように投資判断を行っているのかがわかればあなたは勝ちまくれる可能性があるのです。

長期的に大きな利益を上げ続ける唯一の方法ではないかと思います。

何を研究すべきかだいぶ見えてきたのではないですか?

正確には自分がエントリーしようとしているマーケットや銘柄によって意識すべき大口投資家は変わってきます。たとえば低位株であれば、資金力のある個人投資家でも株価に大きな影響力を持つため、必ずしも機関投資家だけを相手にすれば良いという訳ではありません。これについてはまた別の機会に書きます
投資家仲間と話をしていると、用いる指標や手法は異なっていてもエントリーポイント(売り買いのタイミング)が一致していることはよくあります。過程こそ違えど結局行き着くところは同じなのかもしれません。

機関投資家の投資判断基準とは?

では、機関投資家たちはどのように投資を行っているでしょうか?

「ん~なんとなく株価があがりそうだから買いだ!」

などと意味不明な裁量的判断ではないですよね?

多くの機関投資家の場合、組織的な投資をしているのでその投資判断には説明責任が伴います。

「○○が☓☓だから買った」と説明できるということです。

特に損失に関しては説明が求められるでしょう。

株式市場全体が下落しているのであればある程度は仕方ない損失とみなされるはずです。
(つまりインデックスに連動させていr…ゲホゲホ)

また、合理的な判断に基いているので、その判断基準がわかれば先回りできる(または遅れを取らない)ということですね。

多角的視点でマーケットを見る

実際に大口投資家の合理的な判断を分析していく前に認識して置かなければならないことがあります。

具体的にはたとえば以下のようなことです。

  • 大口投資家の運用している金融商品は株式だけではないということ
  • 株式市場は日本だけではないということ
  • 国内株式市場の中でも分散投資しているということ
  • 業種別に大口投資家を捉える必要があること
  • 銘柄別に大口投資家を捉える必要があること

たくさんあって嫌気がするかもしれませんが、非常に重要なことなのでじっくり考えていきましょう。

上で挙げたのは言ってみれば

「マクロ的視点とミクロ的視点で資本多数決を見ていきましょう」

ということです。

 

抽象度を変えて見ていくことによって有意義な分析ができます。

このページではサラッと簡単に説明します。

まずはマクロ的な話から行きましょう。

これを知るための一つの手段としてポートフォリオ理論があります。

ポートフォリオはご存知だと思います。

例えばGPIFのポートフォリオは以下のようになります。
GPIFポートフォリオ
出典GPIF

GPIFは上の図のような構成割合で資金を運用しているということですね。

上のグラフを見てもらえばわかるように運用先は株式だけではありませんし、国内だけでもありません。

このように他の金融商品や外国へお金が流れていないか注視することは重要な事です。

また、国内株式なら株式の中でもリスクに応じてさまざまな銘柄に分散投資しているということです。

 

つまり、国内株式内でもポートフォリオを組み、ポジションを最適化している可能性が高いということです。

機関投資家の最大の弱点はこの点にあります。

簡単に言ってしまえば、ポートフォリオ理論に基いて株式市場内での株式の投資判断を行えば、機関投資家のポジションについてもある程度推測することができるのではないかということです。

もうこれは1つの答えでもあります。

また、業種間のお金の流れについても見ておくことは有意義です。

いわゆる循環物色などが起こった際に先手を打つことができます。

さらにさらに、自分が取引する個別銘柄についてもどんな大口投資家が参加しているのか知っておく必要があります。

ではその具体的な方法とは?ということですが、滅茶苦茶長くなりそうなのでそれはまた後日、別の機会に書こうと思います。

確認しておきます。

  1. 株価は資本多数決で決定する
  2. 大資本を持つのは大口投資家である
  3. 大口投資家はおおよそ合理的な投資判断をしているであろう
  4. 合理的な投資判断基準を学べば先回りして儲けることができるであろう
  5. 多角的に大口投資家の投資判断を捉えてみよう

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