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「労働」の効率と「資本」について考えようーお金持ちの考え方

できるだけわかりやすく労働と資本について考えていきます。

特に労働の効率と限界については詳しく書きます。

社会人であれば、労働生産性という言葉を聞いたことのある人も多いかと思います。
ここでは、あまり難しい話をせずにできるだけシンプルに「労働」について考えていきます。

忙しい人は赤字とこの赤枠内を読むと概要が掴みやすいかもしれません

この黄色い枠内は難しく感じるようでしたら、とりあえず飛ばして頂いて結構です

お金持ちになりたい人はじっくり読んでください。長いですがこのくらいを読む根気くらいはないとお金持ちになるのは難しいかもしれません。

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そもそも労働ってなんだろう?

「小学生に労働ってなに?」と聞かれてきっちり答えられる大人はどのくらいいるでしょうか?

ご自分の頭の中で自分の答えを出してから読んでみてください。

意外と難しいのではないかと思います。

「仕事のことだよ」→△

「お金を稼ぐことだよ」→△

これらはどちらも満点の回答ではありません。

辞書的な回答をするのであれば、

労働とは「体を使ってお金を稼ぐこと」です。

「体を使って」という表現は少々誤解を招きます。

労働は肉体労働だけではありませんよね?

頭脳労働も立派な労働です。

ですから、

自分を元手として、お金を稼ぐこと

といった方が正確です。

「元手」というのは、自分の体力であったり、知力であったり、その人の能力のことです。

体力を使う労働を肉体労働、知力を使う労働を頭脳労働と言います。

また「元手」のことを、難しい言葉を使えば「資本」といいます。

よくサラリーマンが「私は体が資本なので^^」と言っていますよね?

これは、自分の体(体力や知力)を使ってお金を稼いでいるということです。

労働とは、「自分の体力や知力を元手にしてお金を稼ぐこと」です。

一般的には「資本」といった場合には体ではなく元手となるお金を指します。
そこから「元手」の意味だけ切り取られ「体が資本」というフレーズが生まれたのだと思います。

労働の効率ってなに?

難しい言葉を使うと、労働生産性と呼んだりします。

労働生産性とは、すごく簡単に言ってしまえば「どれだけ利益を産んだか」です。

その人や企業が、一定期間でどれだけ利益を産んだのかが労働生産性です。

この利益のことを経済学では付加価値と呼んでいます。

とはいえ、一個人からしたら自分がどれだけの利益(付加価値)を産んでいるのかはわかりづらいかもしれません。

そこでもっと簡単に直感的に理解しようとすると

労働の効率とは「時給いくら稼いでいるか?」

ということです。

時間単位あたりの稼ぎがまさにあなたの労働の効率です。

世の中には時給1,000円の人もいれば

時給10万円の人も存在します。

このように労働の効率は人によって異なることに注意してください。

経済学的な知識をお持ちの方には、付加価値を時給として換言していることに、違和感を感じるかもしれません。
しかし、三面等価の原則からすれば、単に時給として捉えることも可能です。
日本全体でいうと日本人の労働生産性は先進国の中でも非常に低いです。

つまり、普通に周りと同じように労働している人は

非効率な稼ぎ方をしていると思ってください。

全く同じ労働であってもその効率は時代によって異なります。

現代では頭脳労働の方が肉体労働より効率がよいです。

社長・正社員・バイトの労働の効率を比べてみる

たとえば年収2,000万の社長と年収500万の正社員と年収200万のアルバイトがいるとします。

労働時間が同じだとして、労働の効率が良い順番に並べてみてください。

簡単ですね。

社長>正社員>アルバイト

の順で労働の効率が良いことになります。

しかし「じゃあ社長を目指せばいいのか!」と思った人は少し待ってください。

労働の効率に違いが出る理由

ではなぜ人によって労働に差がでるのでしょうか?

冒頭で、労働とは、体(体力や知力)を元手にしてお金を稼ぐことだと説明しました。

人によってこの体力や知力に差があるので、稼げるお金にも差が出ます。

さっきの例でいえば、社長は正社員やアルバイトよりも知力(知識や経験など)があるため、他の人より稼ぐことができています。

このように、人よりも優秀であればあるほど労働で稼げるお金の金額は相対的に大きくなります。

本来であれば、同一労働同一賃金にされるべきですが、現在そのようになっておらず、同一労働をしたとしても正社員と派遣社員では給料に差が出てしまいます。
これはいわば、正社員という立場の小さな既得権益(利権)であり、労働市場の歪みにほかならず、早急に是正されなければなりません。

さて、ここまでの話は社会人であれば常識的な内容だと思います。

問題はここからです。

多くの人(特に日本人)が見落としがちなことを考えていきましょう。

労働には効率がありますが、限界もあるということを知らなくてはなりません。

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労働の限界とは

ここまでに、労働の効率は簡単に言ってしまえば時給であると説明しました。

そして、その労働の効率は人によって異なるとも説明しました。

では、優秀になればなるほど労働で際限なく稼ぐことができるでしょうか?

いいえ、違います。

労働には限界があります

労働で稼げる金額には限度があるということです。

なぜでしょう?

最初に「労働は体(体力や知力など)を元手にして、お金を稼ぐこと」と言いました。

この「体を元手にして」というところがポイントです。

超シンプルに考えていきましょう。

体力を向上させるには筋トレすればいいですね。

知力を向上させるには勉強すればいいわけです。

ですが、自分の体は一つしかありません

どれだけ体力や知力を鍛えても、自分の体が元手である限り蓄積できる筋肉量や知識量には限界があります。

よくお金持ちになるために、どんどん出世するぞーと言っている人がいます。

これは「資本家のわな」にハマっています。

ことお金を稼ぐことに関しては出世を目指すことは努力の方向性が間違っているのです。

どれだけ体力や知力を積み重ねても、分身の術でも使わない限りは稼げる金額を大きく増やすことはできません。

実際に初任給と定年退職間近の給料は所詮2~4倍程度しか変わりませんよね?

つまり、労働の効率を高めて(体力や知力を鍛えて)給料が上がっていったとしても、その程度までしか伸びしろがないということです。

限界があることには変わりありません。

お金を稼ぐための元手が自分の体である限りは、大きく稼ぐことはできないのです。

これは資本主義の基本中の基本の事実ですが、きっちり意識している人は多くはありません。

では、どうしたらよいでしょうか?

労働の限界突破をしよう

日本はアメリカに次ぐ資本主義国家です。

資本主義という名称からもわかるように、労働していてはお金持ちにはなれません

自分の体を元手にする「労働」に対して、自分のお金を元手にする「投資」があります。

投資をする人のことを投資家といいます。また、資本家ということもあります。

投資家と資本家の違いは、人によって定義が異なるため、はっきりしない場合が多いです。
個人的な印象としては、投資家は主にキャピタルゲイン(売買差益)を目的とし、資本家はインカムゲイン(配当)を目的としている場合が多いかと思います。
または、投資家は機動的な売買によりポジションを頻繁に変える一方で、資本家は出資しつつ長期に渡りポジションを継続している印象もあります。
「より強い『所有の意識』があるのが資本家」といったイメージです。
また、投資家と言った場合個人や個を意識した集合体を指すのに対し、資本家といった場合個を指すのではなく抽象的な集合を指していることが多い気もします。

投資は、いわばお金に働いてもらうのです。

断言します。
世の中の大金持ちは全員投資をしている投資家(資本家)です

投資というと急に拒絶反応を見せる人がいますが、そういう人はまさに資本家の思うツボです。

私はこれを「資本家のわな」と呼んでいます。

資本家からすれば、労働者のまま薄給で雇える人間が多いほうがよいでのですから。

私は安易に投資を勧めたりはしません。

投資にはリスクがあるからです。

しかし、リスクがあるからこそリターンも大きいのです。

本気でお金持ちになりたいのであれば、投資をするしかありません。

本気で投資に取り組むのであれば、投資以上にお金を効率的に増やせる手段はありませんが、本気で取り組む気がないのであれば、カモにされるだけなのでやめておいたほうがよいでしょう。

その代わりお金持ちにもなることはできませんが。

投資には限界はない

労働には限界があると説明しました。

これは、体を元手としているから仕方のないことです。

サラリーマンの初任給と退職間近の給料を比べてみてください。

せいぜい、2倍~4倍程度でしょう?

どれだけ知力や体力を積み重ねていってもその程度しか労働の効率を高めることはできません。

一方で、投資においては、限度はありません。無限です。

そしていくらでも回転させることができます。

たとえば年収500万のサラリーマンと500万円の元手で投資をする投資家がいるとしましょう。

年収500万のサラリーマンは、自分の体を元手にして年に500万円を労働で稼ぎます。

自分の体が元手ですから、元手を使うことができるのは分身の術でも使わない限り1回のみです。

労働に自分の時間を使うため、自由な時間は少ないです。

500万円の元手で投資をする投資家は、500万円で株を買ったり売ったり何回でもできます。

お金が元手なので、労働に時間が取られることはありません。

自分の自由な時間がたくさん取れます。

しかも、一日に一回売買をしたとしても年間で5000億円以上の売買ができます。

資本家は元手が体でなくお金なので、何回もその元手を使うことができるのです。

その上、労働とは異なり稼げる金額に限界はありません。

一個人の中での「労働」と「資本」の間の関係でいえば、労働生産性の対になると考えられるのは資本収益率でしょう。

また、資本回転率に対になる概念は「労働」にはありません。労働の元手は体なので、労働は回転させることができないからです。

(労働回転率という概念がありますが、これは企業内においての離職率などの指標なのでまったく関係ありません。)

投資において、基本的には限界がないと考えてよいでしょう。

しかし、現実問題としては流動性の観点から運用資金に何かしらの制約を受けることがあります。

ただし、それを気にするのは最低でも運用資金が数十億程度になってからなので、ほとんどの人は気にする必要はありません。

もし、お金持ちになりたいのなら、労働は資本家になるための元手を稼ぐために行うものだと認識すべきです。

ダラダラと一生をかけて労働をしていても、お金持ちになるのは不可能です。

運が良くて小金持ち程度です。

経営者は労働者?

感の鋭い人は、ビル・ゲイツをはじめ「世界には経営者として大金持ちになっている人がいるじゃないか!」と思うかもしれません。

しかし、経営者は労働者であり投資家である場合がほとんどです。

どういうことかというと、経営者としての労働の対価である報酬(給料)を受け取る一方で、自社株などを大量に保有しており、その株式からも大きな所得を得ています。

大企業経営者のほとんどは、労働の対価としての報酬よりも株式から得られる所得の方がはるかに大きいです。

以前に、iPhoneでお馴染みのスティーブ・ジョブズが年間の報酬1ドルにしていたというニュースを聞いたことがある人もいると思います。

これは、あくまで労働の対価としての報酬が1ドルなのであって、株主(投資家)として得られる配当所得などだけで数億円以上はあったと記憶しています。

このように、多くの経営者は労働者である一方で、投資家でもあります。

投資家になることは、お金持ちになるためには必須です。

確認しよう

ここまでの説明を簡単に整理しておきましょう。

 労働者資本家
サラリーマン投資家
元手体(知力・体力)お金
時間拘束ありほぼなし
稼げる限度ありなし
立場雇われる側雇う側
お金と時間トレードオフどちらも得ることができる
リスクほぼなしあり

立場について

上の表の労働者が「雇われる側」であることは違和感がないと思います。

一方資本家が雇う側というのには違和感を感じる人もいるかもしれません。

株式会社の仕組みを簡便に書くと以下のようになっています。

株主(投資家・資本家)が取締役選任

取締役従業員を採用

つまり、間接的に株主が従業員の採用を握っているということです。

したがって、労働者が雇われる側、資本家が雇う側と書きました。

だいぶ前の話ですが、「会社は誰のものか」という議論がありました。

会社は株主(投資家)のものです。

会社が事業をするための元手となるお金を出しているのは投資家(資本家)です。

自分がお金を出したモノを他人が自分のものだと主張していたらどう感じますか?
おかしいでしょう?

投資家や会社から見て、ほとんどの人材は代替の効く単なる労働力でしかありません。
帳簿上では単なる人件費、つまりコストです。

時々社長が「うちは人材が宝です」とか「うちの人材は資産です」などと言っていますが騙されてはいけません。
これも「資本家のわな」でしょう。

本当の社員とは

実は一般的にいう社員は会社法上の社員とは異なります。

一般的に社員といったら、正社員のことを指すと思いますが、会社法では社員は株主のことをいいます

では正社員のことを会社法では何というでしょうか?

正社員のことは、会社法上は「使用人」といいます

とはいえ、正社員という呼び方を考えた人には感心してしまいます。

これも「資本家のわな」かもしれません。

会社員は誰のために労働しているのか

労働者の多くは「家族のため」や「自分のため」に働いていると答えるでしょう。

しかし実際のお金の流れをみるとそうではないかもしれません。

そもそも株式会社のような営利企業は何のために存在しているかご存じですか?

営利企業という名の通り、株式会社は利益を上げるために存在しています。

では、誰のために利益を上げているのでしょう?

会社の所有者たる株主のためです。

実際に会社が上げた利益は株主に配当として配られます。

また、もし会社が倒産や解散をした場合には、株主に会社の財産は配られます。(債務者が最優先)

会社員ではありません。株主に配られます。

つまり、労働者は株主のために労働し利益(付加価値)を上げているのです。

労働のリスクとは

上の表において労働のリスクを「ほぼなし」と書きました。

しかし、現代では年々労働によるリスクは増してきています。

労働のリスクとは、勤め先の倒産や自分のリストラなどのことだと考えてください。

個人的には労働に割く「時間」こそが大きなリスクであると考えています。

時間の中でも特に「健康でいられる時間」こそ大きな価値があります。
人間には寿命があります。

その時間の大半を労働によってお金を稼ぐことに費やしていては何のために生きているのかわからなくなってしまうからです。

多くの人がさほど意識していませんが、労働のリスクは意外と大きいです。

労働によって余程の専門性を得られているのであれば、勤め先が倒産しても生き残れるかもしれませんが、そういう人は多くはありません。

自分では専門性や経験値を積めていると認識していても、ほとんどの場合それは過大評価に終わるでしょう。これについてはピーターの法則で説明します。

今後の日本の人口減少を考えると、経済を維持するために安い労働力として移民を受け入れることは避けられず、そうなった時に海外の安い労働力と競争しなければなりません。

移民の受け入れについては賛否あり大きな議論となることでしょう。しかし移民を受け入れないということは、現在の日本の経済を維持しないことを意味します。人間は一度手に入れた便利さを失うことなんてできません。経済を維持できる代替案(埋蔵新エネルギーなど)が出れば回避できるでしょうが、そうならない限りはほぼ間違いなく移民を受け入れることになるでしょう。なにより資本家達が移民を受け入れないという選択をしないはずですから。

また、格差はどんどん拡大していき、ある程度の格差の開きが生じたら、その格差は世代を超えて固定化してしまいます。

重要なのは、移民などの安い労働力と日本人の労働者が競争するようになった時点で労働者として労働市場に参加しているようでは、もう遅いということです。(もう始まってます)

そうなってから急いで資本家になろうとしても遅いのです。

そうなる前に、資本家になっていなければなりません。

労働は非効率だけど・・・

ここまでいかに労働がお金を稼ぐ上で非効率であるかを書いてきました。

しかし、労働の価値は何もお金を稼ぐことだけではありません

そこには自己実現であったり、夢であったり、それぞれの想いがあることでしょう。

お金を稼ぐという点に関して非効率なだけであって、何も悪いことではありません。

資本家の中には労働者をバカにしている人も見受けられます。

しかし、労働者がいなければ資本主義の搾取の構造は成り立ちません。大いに労働者の夢や自己実現を応援してあげるべきです。

また、労働者も資本家を批判するのではなく、小さなリスクで安定した給与を貰える場を提供してもらっているのですから感謝をすべきです。

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