「お金」と「時間」は労働において、表裏一体の関係にあります。
多くのサラリーマンは、労働に「時間」を使うことによって、「お金」を稼ぎます。
いわば「時間」を(労働として)売って、その対価として「お金」を得ているのです。
「お金」と「時間」の関係について再度確認していきましょう。
お金と時間
お金と時間について考えることは非常に有意義なことです。
「時間」が出てきたら「お金」を
考える習慣をつけましょう!
お金を稼ぐ場合
お金を稼ぐときには、どれだけの時間(労働)が必要かセットで考えましょう。
人によって1万円を稼ぐのに必要な時間は異なります。
1時間で稼げる人もいれば、10時間かかる人もいます。
基本的にお金を稼ぐためには労働者になり労働に「時間」を使うか、資本家になり投資に「お金」を使うかです。
重要なのは労働でお金を稼ぐ場合には「お金」と「時間」がトレードオフの関係であるということです。
トレードオフというのは、「どちらかを取ると、どちらかを取れない」という理解で構いません。
つまり、労働においてお金を稼ごうとするとそれだけ自分の時間を失うということです。
サラリーマンはいわば、自分の「時間」を売って「お金」に変えている(稼いでいる)といえます。
しかし、どれだけお金を稼いでも自分の時間がなければ意味はないのではないでしょうか。
労働に時間を注ぐあまり、もっと大切なもの(家族など)を蔑ろにしては本末転倒です。
一方で投資は労働のように時間が拘束されるものではありません。
お金と時間の両方を得ることができる唯一の方法です。
お金と時間の関係 | |
---|---|
労働者 (サラリーマン) | トレードオフ |
資本家 (投資家) | どちらも得ることができる |
詳しくは労働と資本のページで説明します。
お金を節約する場合
お金を節約するときも、どれだけの時間(労力)が必要かセットで考えましょう。
1000円節約するのに1時間必要なのであれば、1時間時給1000円で労働した方がよい場合もあります。
電気代や水道代を節約するために、手洗いをするなどの大きな手間を掛ける人がいます。
しかし、たとえば年間で5万円を節約するために、毎日10分掛かるのであれば、アルバイトやパートをした方が賢いです。
一日10分✕365日=3650分≒60時間
5万円÷60時間≒833円
したがって最低賃金(東京都:時給907円)だとしても、労働した方がお得です。
※もちろん子育て・介護などの特殊な事情がある場合には別
※移動時間等その他の諸条件は考慮外
「お金」が出てきたら「時間」を
今後、「~~で--万円稼げる」という情報を見たら、その金額を稼ぐためにどのくらいの時間が掛かるのかを意識するようにしましょう。
必要な時間によっては、まったくお得でない(効率的でない)場合もあります。
また、「年収--万円」の仕事と聞いたら、1年間でそのために投入する時間はどのくらいなのか考えてみましょう。
たとえば年収2000万だとしても、毎日15時間・休みなしの労働が必要だとしたらそれは決して賢い労働の仕方ではありません。
稼いでるけど、自分の時間がない人はよくいます。
そんな労働にはあまり価値がありません。
「時間」が出てきたら「お金」を
「すぐにできる」とか「~~するだけで稼げる」と聞いたら、「お金」がいくら稼げるのか考えましょう。
これはお金を稼ぐことに関してだけではなく、節約についても同じです。
ほとんどの場合誰でもできる簡単な作業(労働)で稼げるのは少額です。
実際にいくらくらい稼げるのか要注意です。
どれだけ短時間でできても稼げるお金が少額であればあまり価値はありません。
もちろん時給換算してみて、自分の時給より高くなるのであれば積極的に取り組んだ方が良いですけどね。