SEO対策には外的SEO対策と内的SEO対策があります。
外的SEO対策は、要は「被リンクをもらうこと」ですが、これは自分だけではどうしようもありません。
ブラックハット的にサテライトサイトを作って被リンクを稼ぐ方法もありますが、やり方に依っては有効ではないばかりかペナルティを受ける可能性すらあります。
外部SEO対策としては「シェアや被リンクを得られるような質の高い記事を書く」ことをするのが長期的に見て最も効果的であると言えるでしょう。
一方で内部SEO対策は「自サイト内でできるSEO対策」なので、被リンクをもらうことを待つことなく実践できますし、積極的に取り入れるべきです。
内部SEO対策を施していくと、結果的に質の高い記事にも近づきます。
ここでは初心者でも知っているだけで取り入れることができる簡単な内部SEO対策について紹介します。
詳しい解説は下でしますが、記事作成の際にチェックリストもご活用ください。
- 初心者向け内部SEOチェックリスト
- タイトルは30字程度
- タイトルは重要なキーワード順
- タイトルは自然な日本語
- タイトルはクリック率向上に貢献する内容である
- コンテンツには関連語や共起語が含まれている
- コンテンツはトップダウン型である
- strongタグは適度な使用である
- 良いサイトへの発リンクにrel=”nofollow”を使っていない
- 積極的にblockquoteタグを使っている
- 内部リンクのアンカーテキストは関連語や共起語を含んでいる
- 内部リンクはbody本分内に設置されている
- 内部リンクは文章内に設置されている
- meta descriptionはクリック率向上に貢献する内容である
- hタグの順序は正しい
- リストタグを積極的に使っている
- オリジナルの画像や動画を使っている
- URLは正規化されている
また【初心者向け】Google検索エンジンアルゴリズムへの具体的対策も参考にしてください。
もくじ(見出しのまとめ)
内部SEO対策はコミュニケーション
何のコミュニケーションかと言うと、検索エンジンのクローラーとのコミュニケーションです。
適切に内部SEO対策を施すことによって、検索エンジンに「このページにはこんな内容が書いてありますよー」と伝えることを目的としています。
クローラーに適切に伝えることと検索者に適切に伝えることは完全には一致しませんが、結果として内部SEO対策を施した場合の方が検索者にとっても有益になることが多いと思います。
内部SEO対策の目的
- 検索エンジンに適切にページの内容を伝える
- 検索エンジンがクロールしやすくする
- アンカーテキストを多様化する
- body内で内部リンクを貼る
タイトルタグ内を精査する
タイトルタグとは文字通りページのタイトルのことです。
1 | <title>初心者でもできる内部SEO対策一覧と具体的やり方</title> |
WordPressを使っているならh1タグも同じですね。
1 | <h1>初心者でもできる内部SEO対策一覧と具体的やり方</h1> |
まぁ記事タイトルのことだという認識でOKです。
タイトルは半角65字、全角32字以内にする
検索結果で表示される文字数の関係からこのくらいの文字数にします。
これ以上の文字数のタイトルを付けても省略されてしまい、全体の意味が検索者に通じなくなってしまう可能性があります。
日本語は全角なので32字程度です。
できれば30字以内を目指します。
どうしても長くなってしまう場合でも35字以内に収まるようにしましょう。
重要なキーワードから順に配置する
そのページで狙っているキーワードを重要な順に前から配置していきます。
ただし、不自然な日本語になってしまう場合はあまり語順にこだわり過ぎないほうが良いと思います。
キーワードについては初心者でもキーワード選定は簡単なので、選定してピックアップしたキーワードを使います。
本来であれば、
「内部SEO対策一覧-初心者でもできる簡単なやり方」
などのタイトルでもよいのですが、なんとなく日本語が不自然なので
「初心者でもできる内部SEO対策一覧と具体的やり方」
にタイトルを変えました。
また、できるだけタイトルの前方にキーワードが来るようにした方が良いと言われています。
適切な修飾語で狙ったキーワードを補足する
意味の通るタイトルにしようとしたら自然とできます。
今ご覧のページでいえば、「内部SEO対策」「初心者」「やり方」がキーワードなのでそのまま使うと、
「内部SEO対策の初心者のやり方」
などという殺伐とした(?)意味の取りにくいタイトルになってしまいます。
そこで、修飾する言葉を入れてタイトルにします。
まぁこれもあまり意識しすぎる必要はないかもしれません。
可能であるならば、その修飾する部分のワードも何らかのキーワードを入れて作れると尚よいです。
クリック率のあがるタイトルを意識する
これについては初心者でもできるタイトルの決め方でも解説しています。
限定性や具体的な数字、疑問形などをいれるとクリック率が上がります。
記事内のキーワードを精査する
一昔前は記事内のコンテンツにキーワードを盛り込みまくるという手法が流行っていました。
このページで言えば、「内部SEO対策」「初心者」「やり方」というワードをコンテンツ内で不自然なほど使いまくるといった感じです。
しかし、これはペナルティを受ける可能性も高いのでやめておいた方が良いと思います。
あくまでも自然な範囲内で使うようにしましょう。
現在で主流なのは、関連語、共起語を使ったコンテンツづくりです。
関連語、共起語は調べることもできるのでコンテンツを作りこむ時は調べるのも1つの手です。
トップダウン型で記事を書く
新聞、論文や英文の書き方と言えば伝わるでしょう。
大事な事、要約を頭で述べ、進むに従って詳細になっていくといった記事の書き方をします。
検索エンジンは特に記事の冒頭に重きを置いてコンテンツの内容を把握しているようなので、特に重要な内容や要約は冒頭で述べた方が良いです。
strongタグを適度に使う
いわゆる「強調」のために用いるタグです。
狙っているキーワードに使いますが、使うのはせいぜい2~3回程度にしておきましょう。
使い過ぎるとおそらくペナルティを受けてしまうと思います。
外部リンクに rel=”nofollow”を付けない
一昔前は、記事内の外部リンクに rel=”nofollow”をつけることでサイトの評価を他サイトに渡さないというSEO手法が流行っていました。
しかし現在ではあまり有効な手法とは言えません。
特にオーソリティーのあるサイト(人気サイトや公式サイト等)へのリンクの場合は rel=”nofollow”を付ける必要はありません。
むしろ外部サイトへの発リンクがSEO上効果があるなどという実験結果もあります。
The results are clear.
Outgoing relevant links to authoritativesites are considered in the algorithms and do have a positive impact on rankings.
We completed the experiment on the 21st Feb 2016. Exactly 5 months after its initiation. The data we accumulated is substantial and one of the challenges we had was to convey it in a way that clearly showed the rate of success. We have decided to do so with two separate graphs for each key phrase.
「検索エンジンのアルゴリズムにオーソリティのあるサイトであると判断されているサイトへの発リンクは検索順位に良いインパクトがある」との結論です。
この発リンクに関するポイントは、オーソリティのあるサイトへの発リンクの話なので、そういったサイトへの発リンクについてはrel=”nofollow”をつけない方が良いでしょう。
オーソリティサイトというのはGoogleの検索エンジンに良い評価をされているサイトと言い換えても良いでしょう。
これに関しては気になったので自分でも雑な実験をしてみました。
結果として rel=”nofollow”を付けない方がアクセス数は増加しました。
積極的に「引用」する
これも一応頭に入れておいた方が良いかもしれません。
論文等を書いたり読んだことがある人であれば、「引用」の大切さについては理解していると思います。
基本的には引用を用いることによって説得性や客観性を増すことができます。
Googleのアルゴリズムも同様に判断しているようで、記事内で適度に引用をしている方が検索順位が高くなる傾向があるようです。
ただし、注意したいのはしっかりと引用タグを使用することです。
引用タグを使用せずに引用してしまうと、コピーコンテンツと見做されてしまう可能性があります。
1 | <blockquote>引用タグ</blockquote> |
また、引用元も読者にわかるように示す必要があります。
内部リンクを整える
外部リンクと同様に内部リンクについても理解しておきましょう。
内部リンクを貼る時に気をつけたいポイントは2つあります。
アンカーテキストを多様化する
アンカーテキストというのは、リンク文字のことです。
このアンカーテキストは内部リンクにおいても重要な要素で、クローラーはアンカーテキストからリンク先のページの内容を理解していると言われています。
内部リンクを貼る際は、このアンカーテキストをリンク先のタイトルと微妙に変えていきます。
同一のアンカーテキストでリンクを貼るのはもったいない行為です。
例えば今ご覧のこのページへ内部リンクを貼るとします。
この時に「初心者でもできる内部SEO対策一覧と具体的やり方」というアンカーテキストで内部リンクを貼るのはページタイトルと同一なのでもったいないです。
重要なキーワードを残しつつ、修飾語や重要度の低いキーワードを関連語や共起語に置き換えます。
このページの例で言えば、
「簡単にできる内部SEO対策の方法の解説」などでもよいでしょう。
さらに言うと、内部リンクは孤島のように貼るのではなく、できるだけ文章の中に入れ込む方が良いようです。
これはクローラーがアンカーテキストの前後の文脈等もリンク先の内容の判断に使っていると言われているからです。
上の例でいえば、
「以前も内部SEO対策の重要性について説明しました。やり方がまだよくわからない人は簡単にできる内部SEO対策の方法の解説を熟読して積極的にSEO対策に取り入れましょう。」
などのように文章内に内部リンクを貼ったほうが効果的であるということです。
これらの観点からブログカード形式の内部リンク(WordPressでSimplicityを使っている人)は辞めたほうがSEO上は良いかもしれません。
(※これについては実験中です)
内部リンクはbody内で貼る
SEO的に効果的な内部リンクを狙う場合は、サイドバーなどの各ページの共通項ではなくbody内(記事本分内)に内部リンクを設置した方が効果的なようです。
おそらくクローラーが「より関連性が深いもの」と判断しているのだと思います。
内部リンクの注意事項
1つのページ内で同一のページに対する内部リンクは最初のアンカーテキストしか評価対象にならないようです。
したがって上記のアンカーテキストの文言の使い方はひとつのリンク先に対して1個目の内部リンクに大して施してください。
また、自サイト内で既に上位表示されているページから他の上位表示させたい自サイト内のページへ内部リンクを貼ることでそのページも上位へ表示させることがある程度可能です。
よくわからない人は自分のサイト内のページで一番見てもらいたいページへ内部リンクを送る意識をしておけばOKです。
まずはここまで記述してきたことを実践してから取り組んでみてください。
metaタグ内を有効に使う
ここで言うmetaタグは、meta keywordsとmeta descriptionです。
これらのタグの設定はWordPressを使っているのであればプラグインで非常に簡単にできるので以下のサイトを参考にして設定してみてください。
参考All in One SEO Pack の設定方法と使い方
meta keywordsについてはGoogleは公式にランキングに使用しないことを発表しています。
「まぁ使われてないなら設定しなくて良いよね」と考える人は面倒なだけなので設定する必要はないでしょう。
「もしかしたら一時的に評価に復帰することがあるかも」と考えるならば設定しておいても良いと思います。
meta descriptionについては設定しておいた方が良いです。
これは検索結果のページタイトルの下に表示される文章(スニペット)です。
スマホなら50字程度、PCなら70字程度が表示されます。
なので50字程度でクリック率の高まるようなスニペットを設定しておきましょう。
ただしmeta descriptionの文章がスニペットに100%採用されるとは限りません。
hタグを適切に使う
h1→h2→h3→h4というように適切な順序でhタグを使用するようにします。
これは順番に使ってください。
リストを積極的に使う
羅列するような内容があるコンテンツであるなら積極的ににリストタグ(ul ol li)を使いましょう。
これを使うことで質の高いコンテンツと判断されやすくなるようです。
画像や動画を織り交ぜる
コンテンツの中身を充実させるために画像や動画を積極的に折り込みます。
できるかぎりオリジナルのものを用意した方が評価は高くなると思われます。
画像についてはアフィリエイター便利ツールおすすめのまとめで解説していますし、動画については【Youtube】サイト埋込時の開始時間指定、自動再生、関連動画非表示オプションいろいろなどで解説しています。
URLの正規化をする
これは基本的なことなので既にやっている人も多いと思われます。
WordPressを使っているのであれば特に問題もないでしょう。
以下のサイトを参考にしてください。